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母死す。

こはいことはない。
おまへたちの罪はこの世界を包む大きな徳の力にくらべれば
太陽の光とあざみの棘のさきの小さな露のやうなもんだ。
なんにもこはいことはない。(ひかりの素足 宮沢賢治)


母に何の罪があったのか、あるいは自分に修行を課したのか。
短くは無い13年の病床生活。
頭に開けた穴の数は7箇所。
気管カニューレに胃ろう。脳には機能しないシャント。
四肢の麻痺。意識障害。止まない感染症。
苦しみぬいた63年の人生の終焉だった。

P1030988[1]


葬儀は元気だった頃の母の意志を通す方向で進めた。


んが


いままで見舞いにもこなかったのに
こういうときだけ口を出して
自らの優位性を主張しまくる兄弟にかき回されたり、
集まったら集まったで、醜い人間模様を露呈し大騒ぎする
親戚連中に悩まされたりした。

もちろん全てシカトしてやった。


通夜にやっと母と二人になり
俺らの一族って 
人が死んだ悲壮感無いなあ~と啼きながら話掛けたり。

長い闘病を顔には出さず
化粧されたら宝塚ジェンヌのような顔になって
母は炎の中に消えていきました。





すべて夏の明方のやうないゝ匂(にほひ)で一杯でした。(ひかりの素足 宮沢賢治)



まだ意識のあった初めのころ
開頭手術を受けている間全く夢も何も見なかったらしく
あれが 死の状態なのなら死ぬのはぜーんぜん恐くないと
母は語っていた。


死んだ先に何があるのかは計り知れないが、
いい匂いいっぱいの美しいところで
大好きだった父や祖父達と再会を果たしている事を
願うばかり。


IMGP4754[1]
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